美容整形手術を行う医師の条件が緩く、執刀医が専門技術を備えていないことも、整形によるトラブルが起きる主な原因となっている。業界関係者によると、コスト節約のために、「名ばかりの医師」が、患者の状況を熟知しないまま、経験豊かな整形専門医の代理で手術を行うケースもあるという。韓国の美容整形業界には、約10万人の医師がいるが、そのうち確かな技術を持っている医師は2千人ほどしかいないという情報もある。韓国の病院の医療レベルや医師の専門技術について、患者がほとんど分かっていないのが現状だ。
また、韓国での美容整形手術の産業チェーンには、多くの怪しげな仲介者が存在している。韓国メディアの報道によると、これらの仲介業者は、手術費用の30%から50%を手数料として受け取っており、昨年、違法の美容整形病院や仲介業者の餌食となった外国人は、87%に達した。また、同じ病院での美容整形手術でも、中国人の手術費用は、韓国人の2倍から3倍高く設定されている。
中国整形美容協会の張斌会長は、「韓国で美容整形手術を受けることには、大きなリスクがある。韓国では、権利保護のためのコストが極めて高く、多大な時間とエネルギーを費やす必要がある。また、海外で訴えを起こすことは、普通の中国人にはほとんど無理だ。このような事情も、中国人の患者が十分な保障を得ることが難しい要因となっている」と指摘した。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年4月14日