(2)輸入商品の価格が安い
上海自由貿易区では、輸入商品の価格が市場よりも10%から30%低いため、多くの顧客を引き寄せている。広東・天津・福建の自由貿易区でも今後、同様の販売者が大量に出現するとみられる。
(3)輸入車の低価格と正規のアフターサービス
自由貿易区では、輸入業者が自動車を原産地から直接輸入できる。そうなれば自由貿易区から輸入車を買うと、一般のディーラーで買うよりも15%から30%安くなる。天津自由貿易区は、自動車製造強国である韓国や日本に近く、ホンダやトヨタ、ヒュンダイなど中国でも評判が高い日本車や韓国車がより安く買えるようになる。同時に自動車販売業に競争がもたらされることにより、非中国規格の輸入車のアフターサービスの面での欠陥が正されることになるとみられる。
(4)海外に行かずに先端医療サービスが受けられる
自由貿易区の設立に伴い、外資病院の設立規制がさらに緩和され、医療サービス分野への外資参入の敷居はぐっと低くなり、海外に行かなくとも外資病院の医療サービスを受けられるようになる。
自由貿易区では税制優遇措置が取られているため、病院の設備導入のコストは大幅に下がる。外資病院が自由貿易区に導入するのはほとんどが世界最先端の医療設備であるため、中国人は国内と同じ値段でさらに優れたサービスを受けられるようになる。