中国の王毅外交部長(外相)は8日、第12期全国人民代表大会第3回会議の記者会見において、「中国とカナダは相互に、ビザ有効期限を最大10年に延長する。同措置は、9日から実施する」と話した。Canadian News Press紙は、「西欧諸国で中国人観光客の争奪戦が日増しに激化している状況のもと、カナダは意外な収穫を得た。このセンセーショナル性は、昨年、中国と米国が取り交わした同様の政策の時と類似している」と報じた。環球時報が報じた。
王部長は、8日に行われた記者会見において、中国と米国の相互ビザ緩和策について取り上げた際に中国とカナダのビザ延長策について言及、次の通りコメントした。
昨年実施された中国と米国の相互ビザ緩和策は、非常にインパクトが強いものだった。両国の国民は、ビザ申請手続をきちんと行えば、発給後5年から10年の間は、パスポートと航空券さえあれば、太平洋の両岸をスムーズに往復することができるようになった。今回、中国とカナダも、互いにビザ有効期限を最大10年に延長することで合意に至り、明日(9日)から実施される。今後も、中国人パスポートの「価値」をより高め、国民が中国人としての尊厳を直接感じることができるように努め、『海外に行こうと思い立ったらただちに渡航できる』環境作りに取り組んでいく。