●工業化の後期段階には、都市化が加速
中国の都市化はすでに加速段階に入り、ここ数年、都市化率は年平均1%以上のペースで上昇してきた。このような情勢は、都市化率が30%から70%に至るまでの急速発展期を経て、71%に達した後は安定発展期に入った諸外国の情勢と一致する。都市化率が大幅に上昇したことで、人口構造が変わっただけではなく、消費構造も変化し、それにつれて産業構造も変わってきた。我々はしばしば、「産業構造のモデルチェンジ・アップグレード」を論じるが、その動力の根源には、人口構造の変化と消費構造のアップグレードがある。したがって、中国における都市化の加速に伴い、消費構造の大々的な調整やアップグレードが生じるだけではなく、産業構造の大々的な調整・アップグレードも生まれ、これら2つのプロセスは、互いに影響を及ぼし合いながら進み、当然のことながら、中国の経済発展がミドル・ハイエンドレベルに向かっていくことを、ハイレベルかつかなり大きな力でバックアップする。
●全面的な改革の深化によって、大きな経済成長がもたらされる
全面的な改革の深化によって、必然的に生産力がもたらされ、そこから新たな発展が生まれる。対外経済関係から見ると、今のところ、グローバル経済の回復はゆっくりと進んでいるものの、経済サイクルが下向きの軌道にある状況から脱出できていない。海外市場がそのような停滞した状況にあるなかで、中国の輸出需要はどうしても抑制されるが、国際市場における「メイドインチャイナ」製品は、やはりある程度求められており、さらなる開放拡大が行われ、「1ベルト、1ロード(シルクロード経済ベルト、21世紀の海のシルクロード)」構想や自由貿易区戦略が実施されることで、中国の経済優位性はいっそう強まり、中国製品に対する国際市場の依存度もさらに高まるだろう。このような状況はいずれも、中国経済が中・高速発展を続ける上で、重要なバックグラウンドとなる。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年2月10日