中国科普作家協会は21日午後に北京で記者会見を開き、2014年度中国10大科学ニュースを発表した。月面ローバー「玉兎号」の微博(ウェイボー)の投稿、エボラウイルス、APECブルー(APEC開催に向けた大気汚染対策で、北京に青空がもたらされたこと)、SF映画「インターステラー」によるSFブームなどがランクインした。人民網が伝えた。
玉兎号は2014年1月、微博のアカウント(@月球車玉兎)開設からわずか1カ月余りで7万人以上のフォロワーを獲得した。玉兎号は「第一人称」を使い投稿し、その一挙手一投足、月探査の原理と目的についてネットユーザと交流した。「あ……壊れちゃった」といった擬人化されたつぶやきは、4万6000回以上転載された。
同協会は、「玉兎号の投稿は、厳かなイメージのある国家重大科学技術プロジェクトの科学知識を親しみやすい言葉で説明し、月探査プロジェクトという高い技術力が求められる国家的行為を温かで可愛らしくした。玉兎号の微博による斬新な宣伝は、科学知識の革新的な伝え方のモデルになった」と評価した。
◆2014年度中国10大科学ニュース(時系列順)