アップルストアの前で拾ったごみ
2014年9月19日、アップルのスマートフォン「iPhone 6」と「iPhone 6 Plus」が発売されたが、東京では中国人への転売目的で新製品を手にしようとする人が多数見られ、大阪のアップルストアでは中国人とみられる客ら数十人が入店待ちの長い行列に割り込み、品切れに腹を立てて店内で暴れて警察が出動するなど、大きな騒ぎとなった。この騒ぎに日本や中国で批判の声が上がったが、ある在日中国人は言葉だけでなく、自らの行動で、中国人のイメージアップを図るために立ち上がった。
吉林省吉林市生まれで、現在埼玉に住んでいるフリーカメラマンの27歳の胡佳[王奇](ホー・ジアチー)氏は来日9年の在日中国人。アップルストアでの中国人のマナー違反に胡氏は、アップルストアでのごみ拾い活動を通し中国人のイメージアップを図ろうと19日の夜にミニブログで参加を呼びかけた。
胡氏は、「中国人は今日、アップルストアの前で恥をさらした。これにより中国人全体のイメージにも悪影響を与えたことだろう。日本で生活する中国人として、少しでも中国人のイメージを回復できるよう、アップルストアの前でごみ拾いをしたいと思う。在日中国人は、自身の行動が個人だけではなく、中国人全体にも影響することを自覚してほしい」とコメントした。
急な活動に参加者は胡氏を含め2人だけだったが、渋谷のアップルストアでごみ拾い活動を実施し、日付が20日に変わるまで続けた。
同活動に関して胡氏は、「活動を決めてから実施するまでが早かったため、日本人の友人らからは驚きの声も聞かれたが、皆支持してくれた。私の活動は、在日中国人にとって義務ではないが、責任を果たすためと考えている。今後も同様の活動を行っていきたい」と話している。
レコードチャイナ 2014年9月24日