政府レベルで意識しなければならないのは、「人々が起業し、誰もがイノベーションに取り組む」環境の整備を進め、社会全体の起業・創業の情熱を経済発展の内在的なエネルギーに変えるためには、さらなる改善や改革が必要だということだ。数年前に、多くの地方の指導者たちが、現地の幹部に「なぜわれわれのところには阿里巴巴のような会社が誕生しないのか」と尋ねた。今でも多くの人が、「中国のA株市場はどうして阿里巴巴を引き留められなかったのか」と質問を投げかける。これは一種の自省であり反省だが、一種の忠告ともいえるのではないだろうか。小規模・零細企業が誕生して歩き始めた時、支えが必要な時に、私たちは何を提供しただろうか。私たちのプラットフォームは小規模・零細企業の夢を載せることができただろうか。今年1~8月には、登録登記された市場主体は800万を超えたが、8月の一連の経済指標は意外にも落ち込んでおり、「市場は改革を評価していない」と指摘された。両者の間には因果関係がなく、指摘は憶測に過ぎないとはいえ、生まれ出ようとしている小規模・零細企業が厳しい冬をやり過ごすよう支援し、より深化した改革を通じて行い、政策的な支援だけということがないようにすることが、政府の真剣に考えるべき問題だといえる。
小規模・零細企業の明るい見通しは、国、企業、個々がともに作り出す「大きな未来」だといえる。マクロ的な政府機能の簡素化と権限の委譲、中間的な起業支援、ミクロ的な競争と努力は、どれも欠かすことのできないもので、これらがそろわなければ中国経済の未来はなく、より多くの「逆境に立ち向かう者たち」が起業を成功させる「小規模・零細企業の成功物語」を紡いでいくことはできない。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年9月23日