中国初のスマート動力義足「風行者」の発売発表会が河南省鄭州市で開かれた。これは中国初のスマート義足の誕生を意味する。同製品は、北京大学工学院スマートシステム・人間工学実験室室長、博士指導員の王啓寧氏が開発を担当し、独自の知的財産権を持ち、世界先進水準に達している。王氏は近年、スマートロボット、多関節スマート義肢、人体運動識別、歩行姿勢分析などを含む、スマートロボットシステムとマンマシンインターフェースの研究に取り組んでいる。光明日報が伝えた。
同製品は高性能の義足で、センサー、コンピューターチップ、電気機械装置を持ち、脳・神経および筋肉・骨格の機能を高度に模倣できる。同製品は世界で最も早くロボット技術と義肢製造技術を結びつけた製品の一つだ。
同製品のスマート動力くるぶしは、電気機械装置と電子制御システムによって構成される。人の目の25倍の識別速度でセンサーの信号をキャッチし、チップの計算結果を通じ、使用者の置かれている地理環境をリアルタイムで判断し、動作の意図を推測する。同製品は地形および障害者の歩行姿勢の自動識別を実現し、人の脳・神経の代わりに障害のある四肢に動作命令を出す。歩行中にくるぶしの角度を自ら調節し、つま先と地面の接触を回避し、使用者の歩行速度に順応し、自然な階段・坂の登り降り、障害物の回避などの動作を実現する。座る時はくるぶしが自動的に曲がり、戻る動作も自然だ。電気装置は、使用者の階段・坂の登り降りの際に力を提供する。足の底は炭素繊維製で、宇宙事業の複合技術を採用している。伝統的な義肢の材料と比べ強度と弾性が高く、軽く使用寿命が長いといった特長がある。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年9月17日