中国で「有機製品認証管理弁法」が4月1日から施行されて半年近くになるが、最新のリストに「化粧品」はまだ盛り込まれていない。つまり、市場で販売されている「有機(オーガニック)」とうたった化粧品は、いずれも「違法な宣伝」ということになる。中国の関係部門も「有機化粧品」という表現を認めていない。しかし、今でも「有機化粧品」を生産、販売している化粧品会社があるとの報道が流れ、同商品に対する注目が高まっている。羊城晩報が報じた。
「有機」から「純天然」に変更
化粧品業界のオブザーバーである張俊輝さんは取材に対して、「中国国内の消費者は『有機』という概念をあまりよく理解していない。一般市民にとって、『有機』とは国家基準というよりも、『天然』とか『エコロジー』という感覚。今年4月に前出法が施行され、それまで『有機』とうたっていた多くの商品が、『純天然』、『無刺激』、『無添加』、『純植物』などに変えられた。消費者に与える感覚はほとんど変わらず、販売への影響もほとんどない」と、化粧品に「有機」と名を打てなくても、関連企業のダメージはほとんどないとの見方を示している。