遼寧省瀋陽市で開催中の第6回中国アニメ・漫画・ゲーム博覧会で、「アイアンマン」、「ONE PIECE」、「黒子テツヤ」などの海外のアニメキャラクターの関連商品が人気となっている一方、中国産アニメのキャラクターの関連商品はあまり目にしない。魯迅美術学院(遼寧省)アニメ・マルチメディア学部の教師・張璇さんは、「現在、中国のアニメ産業は全体的に、受託製造に偏っており、オリジナルの作品を作ることにはあまり力を入れていない」と指摘している。海外のアイデアに頼っているだけでは、中国のアニメ産業は今後も同業界の「下流」に停滞してしまう。新華網が報じた。
同博覧会で並べられている商品を見てみると、往往にして「中国製」と書かれている。しかし、アニメやそのキャラクター自体は日本や米国のもので、中国産のアニメの関連商品はほとんど見られない。
出展しているある業者は、「政府のサポートもあって、中国産アニメの生産量は日本を超え、新しいキャラクターやストーリーも作られたが、インパクトが強く、高い認知度を誇るものはほとんどない。認知度が低ければ、その関連商品を作っても売れない」との見方を示す。