決済産業にとって、どのような身元認証方法を採用すればより安全でより迅速かというのは永遠の課題だ。現在はデジタル暗証番号が一般的で、コストがかからないこと、簡単で利用しやすいことから、幅広く利用されて50年以上になる。だがネットワークのウイルスや詐欺といった悪質な産業が登場するのにともない、アラビア数字とアルファベットで構成されるデジタル暗証番号は、安全性や信頼性の面で改善が求められるようになった。
支付宝の指紋認証決済の専門家の説明によると、デジタル暗証番号に比べ、指紋には唯一無二である、安定している、コピーが難しいといった特徴があり、安全性がより高く、ハッカーやよからぬ事をたくらむ者たちに破られにくい。一部のユーザー達はネット上で、「指紋認証決済があれば、もしも携帯電話をなくしても、枕を高くして寝ていられる」などと評価する。
サムスンと提携した指紋認証決済プランでは、すべての指紋データは所在地の装置の中に保存され、クラウド空間に送られることはなく、サーバーが攻撃された場合に生じる可能性があるセキュリティ面の事故を効果的に防いでいる。
支付宝は世界最大のモバイル決済プラットフォームとして、2013年には27億8千万件のモバイル決済を処理した。支付宝ウォレットが今回、サムスンのGALAXYS5端末で他社に先駆けて指紋認証決済サービスをうち出したことに、モバイル決済産業とスマートフォン産業は大きな関心を寄せている。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年7月17日