支付宝 北京でタクシー料金支払いが可能に
第三者支払い機関の応用範囲が日常的な衣食住や移動の分野にまで広がっている。今月5日から、北京のタクシーの一部で決済システム・支付宝(アリペイ)による料金支払いが可能になった。対象車は5千台を超えたという。メッセージアプリ・微信(WeChat、中国版LINE)も北京のディスカウントショップ8店舗で、列に並んで手続きをする必要のない決済サービス・微信支付を開始した。新京報が伝えた。
▽二次元コードとアプリで決済可能
12月から北京では、多くのタクシーに「支付宝での料金支払いOK」と書かれたステッカーが張られ、利用客は携帯電話に入ったアプリケーション「支付宝銭包」(支付宝のモバイル決済サービス)を利用して料金を支払うことができるようになった。
運転手が提示した二次元バーコードをスキャンすると、同アプリは自動的に決済画面にジャンプする。そこに金額を打ち込むと、ただちに運転手の携帯電話に「料金が払い込まれました」というショートメッセージが送られ、手続きは完了する。ここまでで5秒もかからないという。
携帯電話のタクシー呼び出しアプリ「快的打車」も同アプリで支付宝が利用できるようサポートすると同時に、運転手のサービスを評価することも可能にした。
乗客は支付宝を利用することで、サイフを忘れたり、細かいお金がなかったりして料金を支払えないということがなくなる。運転手の于長青さんは、「タクシーで一番恐いのは、夜で車内が暗く、偽札をつかまされることだ」と話す。アプリを使った新しい決済サービスなら、こうしたトラブルから解放される。
支付宝の関係者によると、現在、このサービスを導入した北京のタクシーは一日あたり約500台のペースで増加しており、近い将来に1万台を突破する見込みという。