金融危機は世界の銀行業の局面を塗り替えた。欧州の金融業は勢いが弱まる一方、中国の大手銀行の勢いは猛烈だ。英国の金融専門誌「バンカー」が先月30日に発表した、世界の銀行上位1千行に対して行った利潤と資本力に関する調査の結果によると、昨年は上位1千行の利潤は9200億ドル(約93兆2972億円)に達して、過去最高を更新した。中国の主要銀行の税引き前利益は2920億ドル(約29兆6117億円)で、世界の銀行業全体の利潤の32%を占めた。「新京報」が伝えた。
2013年の上位1千行の利潤は前年比23%の増加で、過去最高の水準に達した。
中国主要銀行の税引き前利益は2920億ドルで世界全体の32%を占めた。金融危機発生前の07年は4%にとどまっていた。
中国で最も利益を上げているのは、中国工商銀行、中国建設銀行、中国農業銀行、中国銀行の4行だ。いずれも資本力ランキングで世界10位以内に入り、中でも工商銀は利潤が550億ドル(約5兆5775億円)に達した。
工商銀は世界で資本力が最も高い銀行で、昨年に続いてトップに立った。建設銀行の資本力は昨年の5位から2位に躍進した。3位は米国のJPモルガン・チェース、4位は同じく米国のバンク・オブ・アメリカ、5位は英国のHSBCホールディングスだった。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年7月1日