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北京などで「青空」の日増える 専門家が解説

人民網日本語版 2014年06月29日11:34

最近、季節的要因、降水量、大気環境容量といった大気汚染物質の拡散状況が改善している。

このごろ北京市民の多くが、頭の上に青空と白い雲が広がる日が多くなったと感じている。大気の質は気象条件と汚染源の排出状況という2つの要因に影響され、南方でも北方でも、夏は大気汚染物質の拡散状況が秋冬よりもよい。

国家気象センター気候モニタリング室の周兵・主任専門家の説明によると、6月以来、華北地域の平均降水量は54.2ミリメートル(mm)で、通年同月より33%も多い。北京の降水日数は14日間で、前年同月より1日多いだけだったが、平均降水量は113mmに達し、前年同月比約50%増加し、通年同月の2倍以上になるという。

同センター気候・気候変化評価室の朱蓉・主任専門家は北京の大気環境容量について分析を行い、次のように述べた。6月1日から22日までの平均大気環境容量は1981-2010年の6月の平均値を50%上回り、13年同期の平均値を42%上回る。「6月に入ってから、大気環境容量が通年の平均値を上回った日が12日間に上り、前年同期より5日間多い。これが青空が多くなったと人々が感じる原因の一つだ」という。

朱主任専門家によれば、大気環境容量は人類が活動する場所における大気境界層の厚さ、大気境界層内の風速・降水量によって決まるもので、汚染物資に対する大気の拡散能力と雨の浄化作用を反映するという。

今年1-5月の全国74都市の粒子状物質の平均濃度は同7.5%低下した。

環境保護部(環境保護省)が今月18日に発表した5月の重点エリアと74都市における大気の質の状況によると、前年同月および前月に比べ、北京・天津・河北(京津冀)エリア13都市では平均基準達成日数が増加し、微小粒子状物質(PM2.5)、吸引可能な粒子状物質(PM10)、二酸化硫黄(SO2)、二酸化炭素(CO2)の月間平均濃度が低下して、大気の質は改善された。珠江デルタ地域9都市では、大気の質の平均基準達成日数の割合が96.2%に達し、主要汚染物質では一酸化炭素(CO)が前月の水準を維持したものの、これ以外は月間平均濃度が低下し、大気の質が改善された。

同部がこのほど発表した今年1-5月のモニタリングデータによると、環境における大気の質の新基準を執行した第1弾都市74カ所では、PM2.5の平均濃度は同7.5%、PM10の平均濃度は同6.9%、それぞれ低下した。

汚染物質の排出量が減少し、これに気象条件の改善が加わったため、多くの地域では6月に入って青空が頻繁に見られるようになった。

中国社会科学院都市発展・環境研究所都市・地域管理研究室の宋迎昌主任は、「こうした観測データからわかるように、京津冀などのエリアでは大気の質が好転しており、喜ばしい変化だといえる。大気汚染対策の問題は非常に複雑だが、うまずたゆまずに努力し、正しい道筋、適切な方法、有効な手段を取れば、徐々に解決していくことが可能だ」と話す。(編集KS)

「人民網日本語版」2014年6月29日

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