「日本のコンビニはすごく便利!」。東京に出張した中国人の友人の言葉だ。穴の空いた靴下を履いている時に靴を脱ぐ必要が生じて困ったが、東京の街角にたくさんあるコンビニが苦境から救ってくれたという。この友人だけでなく、日本に行ったことのある中国人たちは、みんな同じような感想をもつ。
日本のサイトに、日本に来たことのある外国人はかなりの確率でコンビニのファンになるとあった。別のサイトは日本のコンビニが外国人に人気がある理由として次の5点を挙げた。(1)食品の質が高い。世界各国のコンビニは保存に便利な食品を提供するが、日本のコンビニは季節の変化に合わせて、その季節に合った食品を提供する。(2)トイレを無料で借りられる。(3)サービスの種類が豊富。水道、電気、ガスの料金支払いのほか、宅配便を出す、資料をプリント・コピーする、写真をプリントする、映画のチケットを買う、銀行のATM(現金自動預払機)を利用する、ネットショッピングの支払いをするなどのサービスがある。(4)日用品はほぼ何でもそろう。(5)非常にサービスがよい、の5点だ。
日本のコンビニの最大の魅力は本当に「便利」だからだ。いつでもどこでも、コンビニに行けば必要な商品やサービスを手に入れることができる。誇張ではなく、東京の街ではどこにいても10分も歩けばコンビニにたどり着く。特に繁華街では、1つの四つ角にコンビニが4-5店ということも珍しくない。
日本チェーンストア協会が発表した統計データによると、今年4月末現在、日本国内のコンビニは5万店を突破した。別の統計によれば、2013年に日本国内のコンビニ利用客数はのべ155億人に達した。日本の人口は1億2千万人なので、3人に1人が毎日コンビニを利用していることになる。
日本の友人によると、日本人は市場やスーパーには行かなくても大丈夫だが、コンビニだけは欠かせない。日本のコンビニの主な顧客は若年層にとどまらず、今や中高年も、仕事をもつ女性も、専業主婦もみんなコンビニの常連客だ。
日本のコンビニはどうしてこれほど発達したのだろうか。コンビニで長年働いている日本人によると、単純化して言えば、一つは日本は国土が狭く、人口密度が高いこと。もう一つは日本は道路交通網が非常に整備され発達しているので、すぐに商品を補充できることが理由だという。
現在、日本の市街地はコンビニが飽和状態にあり、人の流動量の多い電車・地下鉄の駅は、大手コンビニが競って出店する「ビジネスの優れた立地」となっている。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年6月27日