高所転落により腰椎を骨折したある患者は、脊柱の外科手術が必要になった。この手術はハイリスクと言われているが、なんと一台のロボットの支援により簡単に完了することができた――。第三軍医大学新橋病院はこのほど、整形外科ロボット補助低侵襲手術を実施した。その術後の経過は伝統的な低侵襲手術よりも良好で、患者にとっては朗報だ。これは脊柱低侵襲手術のデジタル化・スマート化・精密化への邁進を意味する。科技日報が伝えた。
この患者は10メートルの高所から転落し、第三腰椎を骨折し、第一・二・四腰椎、第十一胸椎が左に滑り出た。同病院の整形外科の専門家は、患者は深刻な脊柱骨折で脊髄を損傷しており、すぐに手術をしなければ全身不随になる可能性があると診断した。同病院は、先進的な手術ロボットを補助とし施術することを決定した。専門家は透視撮影システムを使い位置を特定し、収集した脊柱の情報を手術ロボットシステムに入力し、専用ソフトにより手術のデジタル化設計を行った。ロボットの位置設定の完了後、医者は患者の腰と背中に3つの直径4mmの穴を開ければ、あとはロボットの補助により損傷した脊柱の精密な修復を完了できる。手術時間は2時間で、これまでの手術の約3分の2に短縮された。また患者は50mlの血液しか失っておらず、輸血の補充は必要なかった。
同病院の整形外科主任の周躍教授は、「同ロボットは世界で唯一の脊柱外科手術ロボットだ。その高精度の測位性能により、複雑な脊柱の低侵襲手術の誤差も1mm以内となる。執刀医も放射線を浴びずに済む」と語った。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年6月27日