中国の遠洋科学調査船「向陽紅09号」が21日に青島港を出発した。同船は江蘇省江陰市で有人潜水艇「蛟竜号」を搭載してから太平洋北西部に向かい、同潜水艇の2014−2015年の試験的応用航行を実施する予定だ。新華社が伝えた。
中国国家海洋局北海分局によると、今回の航行は3段階に分かれる。第1段階(計40日)では、太平洋北西部のコバルト・リッチ・クラスト資源調査区で環境・資源調査およびその評価を実施し、8月上旬に青島市に帰港する。
同船は今年11月下旬、同潜水艇を搭載しインド洋南西部の多金属硫化物資源調査区などの海域で、第2・3段階(計120日)の任務を遂行する。資源・生物の多様性および環境調査・評価を実施し、来年3月中旬に青島市に帰港する。
同船は30数年前に建造された古い調査船だ。今回の科学調査を順調に完了するため、16項目のドック内整備、229項目の修理、8項目の改造、8項目の船内検査、137項目の消防・救助用具の点検を実施した。かつ2組のUSBLの取り付けと調整、熱塩測深ウインチの点検、8000メートル級地質ウインチシステムの点検・メンテナンスを完了した。
中国国家海洋局北海分局は45人の人員を第1段階の科学調査任務に派遣する。そのうち36人は、同潜水艇の海上試験、初の試験的応用航行への参加経験を持つ。
同船は江蘇省江陰市で同潜水艇を搭載後、25日に正式に出港する予定だ。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年6月23日