このほど中国国家海洋局が発表した情報によると、有人潜水艇「蛟竜号」は今年、2回に渡り試験的応用航行を実施する。第1航行段階は6月下旬に出港し、太平洋北西部の中国コバルト・リッチ・クラスト資源調査区で40日間の調査を実施する。第2航行段階では11月下旬にインド洋南西部に向かい、中国のもう一つの海底資源調査区で120日間の海底熱水調査を実施する。2回の航行では、それぞれ10−15人の科学者が蛟竜号で深海に潜り、鉱産物資源および海洋生物の調査と研究を実施する。光明日報が伝えた。
国家深海基地管理センター長の劉峰氏は、「蛟竜号の未来の母港、国家深海基地は建設を加速しており、全体の40%の建設が完了した。プロジェクト全体は、年末に竣工を予定している」と説明した。深海基地の建設を加速すると同時に、蛟竜号の新たな母船も実行可能性の報告・論証の段階に入った。また中国の4500メートル級有人潜水艇重要技術研究プロジェクトも国家ハイテク研究発展計画(863計画)に盛り込まれており、有人潜水艇の球型シェルの国産化、耐圧浮力材の国産化といった技術的な難題に重点的に取り組むことになる。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年5月14日