「Love Letter」は当時、世界中で話題を呼び、多くの人の涙を誘った。
「『初心』というと、18歳の時の『映画を撮りたい』という強い願いを思い出す。今でも、あの時の自分のことがよく分からないが、1人の女性にほれ込んだような思いになった。だから、今でも、17、8歳の時の感覚を思い出す。永遠に『若い監督』の状態を保ちたい」と、岩井監督はゆっくりと言葉を選びながら語った。
「心が老けることがないように」努力する岩井監督。自身が語る「精神年齢28-33歳」はちょうど 「Love Letter」の旗を振った年齢だ。「もし、心も50歳であれば、青春映画を作ることはできない。最近、日本の高齢の役者に会った。彼は、私が子供のころに青春映画に出演し、とても有名だった。その彼が、『今、若い時より力があり、活発になっている』と言っていた。その様子にはとても驚いた」と岩井監督。
上海国際映画祭で、岩井監督はすでに映画2作品を鑑賞したという。映画監督の道で成功した岩井監督は、自身の経験について、「私達一人ひとり、各個人は、この世界で自分の仕事を選ばなければならない。もし、映画監督を職業にするなら、それを長く続けるのは至難の業だろう。映画製作をしたいなら、それに徹底的に打ち込まなければならない。そうして初めて、自分が作ったものを他の人に提供し、見る人に自分が努力したことを感じてもらえる」と述べた。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年6月20日