中国初のテラヘルツ波を使ったセキュリティチェック装置が、5月8日に開催された第9回中国国際国防電子展覧会で発表された。これまでは、同装置のコア技術を唯一把握していた米国によって、市場が独占されていた。人民日報が伝えた。
同装置の名称は「博微テラヘルツセキュリティチェック装置」で、中国電子科技集団公司が開発に成功した。
伝統的なセキュリティチェック装置は、一般的にX線を用いていたが、同装置は人体が発する電磁波を受信する。設備そのものにはいかなるイオンも電磁波も存在せず、被験者は絶対に安全だ。伝統的なセキュリティチェック装置は主に金属を探知していたが、同装置は金属の他に、人が身につけている金属以外の物質も探知できる。伝統的な方法と比べ、同装置は接触することなく検査を実施できる。
空港などの公共の場でセキュリティチェックを行うためには、ゲートを通過してから、さらに金属探知機で全身を調べる必要がある。同装置を使用すれば、1秒でセキュリティチェックを完了できる。同装置は1時間に約500人を検査でき、休むことなく作業を続けられる。その効率は、現在の人の手によるセキュリティチェックの5倍以上に達する。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年5月9日