華春瑩報道官 |
中国外交部(外務省)の華春瑩報道官は7日の定例記者会見で「このところ日本の指導者は国内では歴史の大逆行に忙しくし、『積極的平和主義』の旗印を掲げ、改憲と軍拡の推進に拍車をかけている。国際社会では至る処で悪意をもって『中国脅威論』を喧伝し、中国の顔に泥を塗り、中国を批判している」と述べた。
――日本の安倍晋三首相は6日、北大西洋条約機構(NATO)本部で演説し、中国の対外姿勢と軍事活動は懸念事項であり、中国は力による現状変更を試みていると述べた。これについてコメントは。
われわれはこうした問題について、すでに繰り返し立場を表明している。このところ日本の指導者は国内では歴史の大逆行に忙しくし、『積極的平和主義』の旗印を掲げ、改憲と軍拡の推進に拍車をかけている。国際社会では至る処で悪意をもって『中国脅威論』を喧伝し、中国の顔に泥を塗り、中国を批判している。もし彼がこの手口で世界を騙せると思っているのなら、世界の人々の知恵と判断能力を余りにも見くびり、過小評価していると言わざるを得ない。
歴史的にも現実的にも、力と武力によって他国の領土を侵奪・占拠したり、現状を変更したりしたのは断じて中国ではない。日本の指導者が至る処で人為的に地域に緊張をもたらし、摩擦と対立を煽り立てることにこのように全力を尽くしている真の目的は、外的脅威を誇張することで、軍事・安全保障上の制約を突破し、日本を拘束を受けない軍事大国にするとの政治的目的に資する企てに他ならない。
日本の指導者に再度忠告したい。本末転倒で、木に登って魚を得ようとするような過ちを犯すよりも、おとなしく歴史と現実を直視し、誠意と責任ある姿勢で国際社会の信用を得る方がいい。平和的発展の道を堅持し、歴史などの問題を適切に、正しく処理し、日本のために隣国との関係を改善し、地域の平和と安寧の維持に確かな努力を払う方がいい。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年5月8日