いかに煙霧を解消するべきか?全国政治協商会議委員、新世紀成功集団董事長(会長)の李玉玲氏はこの問題をめぐり、「軽質炭化水素ガス技術が利用できる。3大石油会社は一部の原材料を提供し、中国の煙霧解消の需要を早急に満たすべきだ。これは中国のエネルギー構造を改善し、都市化、新型農村などの建設に特別な効果をもたらす」という提案を出した。科技日報が伝えた。
軽質炭化水素ガスは油田・ガス田などの副産物で、液体軽質炭化水素をガスの原材料とする(ペンタンを中心とするアルカン類混合液体)。この原材料は、主に3大石油会社に集中している。
李氏は1年間のリサーチにより、ガスパイプラインの制限、およびガス資源の不足により、最も理想的な天然ガスが、「煤改気 (石炭から天然ガスへの燃料転換) 」の中で力を発揮していないことを知った。石炭スラリーやスラックなどを燃炭ボイラーの代わりにすれば、熱効率の低下などの問題により大規模な普及に適していない。軽質炭化水素ガス技術による燃炭ボイラーの改造は、現時点では経済的で便利な環境保護手段となっている。
李氏は、「政府が先頭に立ち、民間企業が技術を、中央企業が原材料を提供し、現地の意欲ある部門が市場の汚染防止モデルを構築し、軽質炭化水素ガス技術の応用を積極的に推進する。実施済みの軽質炭化水素ガス技術模範プロジェクトを基礎とし、北京市・天津市・河北省、長江デルタ、珠江デルタの大気汚染が深刻な都市群を選択し、パイプラインが通わない地域で軽質炭化水素ガス模範エリアを設定し、このモデルを全国の必要な地域に普及させる」と主張した。
李氏は、「現在、国内の軽質炭化水素の年産は1300万トンに達している。国家の主管部門は関連する石油・ガス会社から、軽質炭化水素ガスの原材料とする100万トンを集め、生産・供給計画に盛り込むべきだ。汚染の深刻な都市群の、ガス資源の不足や、パイプラインが届かないことによる、クリーンエネルギーの使用問題を解決するべきだ」と提案した。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年3月13日