中国移動 4G通信の試験運用を開始
浙江移動(中国移動浙江公司)は、中国が開発した4G通信網「TD-LTE」の試験運用を、2月2日より杭州・温州の2都市で開始した。中国で4G事業の大規模な試験運用が行われるのは、今回が初となった。京華時報が伝えた。
浙江移動は初の試験運用都市である2都市において、個人・企業に対して4G事業を全面的に開放した。同社はまた、寧波で4G体験キャンペーンを実施した。3都市のTD-LTEユーザーは都市間で4Gローミング通信を楽しめる(料金は同一)。
杭州・温州の今回の試験運用で使用される機器は、主にTD-LTE高速ゲートウェイとMiFi(マイファイ)で、これらの機器は4G通信信号をWi-Fi信号に変換することが可能だ。しかし、より普及が進んでいる4G携帯電話やネットワークカードは、現時点では対象外とされている。同社は、今年3月にはTD-LTE対応の4G携帯電話の使用が可能になると表明した。
中国移動(チャイナ・モバイル)が採用しているTD-LTEは中国が開発した4G通信の基準であり、国際2大標準の一つだ。杭州のTD-LTEの通信速度を計測したところ、最大ダウンロード速度は100Mbps以上となり、3Gの数倍に達した。
中国移動は北京でもすでに、4G通信網の構築試験を実施しており、少数のユーザーがモニターになっている。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年2月5日