ヨーカドー 北京事業に変化
北京市勁松に位置する合弁スーパー「王府井ヨーカドー」が先月閉鎖されたが、これはヨーカドーの北京における変化の一歩目に過ぎない。北京華糖洋華堂の三枝富博董事長は取材に応じた際に、「王府井ヨーカドーというブランドは抹消登記され、三里屯店は名華堂商城食品館に変わる。ヨーカドーは中国で投資会社を設立しており、今後2億元を投じ中国事業を拡張する」と語った。北京商報が伝えた。
■ブランドの登録を抹消
イトーヨーカドーは昨年12月、北京に中国投資会社を設立した。三枝氏は、イトーヨーカドー(中国)投資有限公司の董事長兼総経理となった。三枝氏は、「投資会社の設立後、イトーヨーカドーの中国事業を統合する」と述べた。これを受け、北京王府井百貨(集団)股フェン有限公司、株式会社イトーヨーカドー、株式会社ヨークベニマルの共同出資により2004年に設立された、北京王府井ヨーカドー商業有限公司の登録が抹消された。
三枝氏は、「同社の抹消登記後、ヨーカドーは王府井百貨の保有する株式を買収する。また北京唯一の王府井ヨーカドー三里屯店を名華堂商城食品館とする(ヨーカドーの北京における9店舗目の独立運営)。三里屯店は3月に新装開店する」と述べた。
情報によると、三里屯店の昨年の売上は前年比150%増となった。
■大手2社が提携解消
王府井ヨーカドーは2004年10月に設立された。投資総額は3600万ドル、登録資本金は1800万ドルに達する。北京王府井百貨(集団)股フェン有限公司が40%、株式会社イトーヨーカドーが40%、株式会社ヨークベニマルが20%の株式を保有している。北京ではこれまで、勁松店と三里屯店が開設されていた。1月13日には、王府井ヨーカドーにとって1店舗目の勁松店が閉鎖された。