南京地下鉄10号線 長江を横断するトンネルが貫通
長江の川底を横断する南京地下鉄10号線・長江トンネルが10日に無事貫通した。同トンネルは、中国鉄建十四局集団が世界最先端の泥水式シールド掘進機を採用して建設したもので、川底を横断する地下鉄トンネルとしては中国最長を誇る。地質条件が極めて複雑な長江川底のトンネル工事が予定通りに完了したことで、中国の大深度・大口径シールドトンネル施工技術が大きな飛躍を果たした。人民日報が伝えた。
南京地下鉄10号線は2014年南京ユースオリンピックに向けた重要な交通プロジェクトで、全長22.3キロメートル。うち、長江トンネルは長さ3.6キロで、直径11.64メートルの超大型泥水式シールド掘進機を使い施工が行われた。トンネルの最深部と長江の水面の距離は58メートルで、最大圧力は1平方メートルあたり65トンに達し、工事リスクが極めて高く、非常に高い技術が求められる。
難関を突破しリスクを解消すべく、掘削においては中国とドイツが共同開発した世界初のカッター交換技術を採用。これまでの技術と比べ、工期が6-8カ月短縮されたばかりではなく、建造費も50%ほど節約可能となった。(編集SN)
「人民網日本語版」2013年1月21日