遵義市の「タイムトンネル」 通ると1時間逆行?
遵義市の市街地にあるトンネルでは、ある携帯電話キャリアの携帯電話を使っている人が通ると、携帯の表示時間が1時間戻るという。こうした現象は1年近く続いており、記者が実験したところ、10回中8回でこうした現象が見られた。同キャリアが試験を行ったが、異常は見られないという。
「タイムトンネル」と呼ばれているこのトンネルは、遵義市紅花崗区の官井南トンネルだ。長さ400メートル以上ある同トンネルは数年前に建設されたが、携帯電話の「時間の逆行」が確認されたのは昨年上半期からだという。
体験者によると、彼らが使用しているのはいずれもある特定のキャリア会社の携帯電話で、電話番号も同キャリアに属するものだ。「トンネルに入った時に例えば9時だったとすると、トンネルを出た時には8時1分になっている。」近くで勤めるある体験者は、出社時に毎日このトンネルを通るが、ほぼ毎日こうした現象に遭遇するという。もっとも完全に毎回ではないという。
体験者の話によると、トンネルから1キロほど離れると、携帯電話の時刻表示は自動的に正常に戻る。「時間の逆行」は同キャリアの携帯電話と番号でのみ起こり、他のキャリアでは見られない。
この現象について、現地では様々な説が流れている。磁場の影響を受けて、特定の携帯電話や番号で時計の機能に一時的な混乱が生じるという人もいれば、信号が遮断されるためだと考える人もいる。もっとも「これは遵義の『タイムトンネル』だ。おもしろい」と笑う人が多い。