2014年5月9日  
 

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アリババ、米株式市場上場へ アマゾンを超える純利益率

筆頭株主はソフトバンク

 2014年05月09日08:10
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 中国の大手インターネット企業アリババがついに、米株式市場上場に向けての最初の一歩を踏み出した。同社は7日、米株式市場への上場申請を提出、関連書類で細かい財務データを初めて明らかにした。申請書類によると、アリババの資金調達予定額はわずか10億ドル。業界関係者はあまねく、これは申請時の数字に過ぎず、実際の調達額は150億ドルから250億ドルに達する見通しで、世界のインターネット関連株としては最大の融資規模となるとの見方を示している。ただしアリババは、ニューヨーク証券取引所とナスダックのどちらに上場するのかは明らかにしておらず、ティッカーシンボル(銘柄コード)も決まっていないという。北京晨報が伝えた。

 アマゾンやGoogleを上回る利益率

 アリババの利益率は、他の追随を許さない。申請書類によると、アリババの利用者数は2013年通年で2億3100万人、傘下にある3つのショッピングサイトでの取引総額は約2480億ドル(約25兆2414億円)と、アマゾン(約1100億ドル)の2倍以上、フィンランドのGNPに相当する。このデータをもとに算出すると、利用者1人あたりの年間購入額は約6700元(約10万9500円)に達する。

 同社の財務報告書によると、2013年第2四半期から第4四半期まで(4月から12月)の経常利益は207億3800万元(約3389億6600万円)、営業利益率は約51.2%。純利益は177億4200万元(約2899億9600万円)、純利益率は43.8%。昨年第4四半期(10月から12月)だけでも、アリババの利益増加額は前年同期比104%増の82億7千万元(約1351億7400万円)。純利益率は、アマゾン、eBay、さらには Googleをも凌いでいる。また、モバイル端末業務についても、アリババは業界予測をはるかに上回る業績を叩き出した。財務報告によると、2013年第4四半期、アリババ傘下のモバイルショッピングサイトによる取引額は、同社取引総額の約20%を占め、その割合は前年同期比(7.4%)を大きく上回った。

 ベテランのメディア関係者によると、アリババの内部取引価格は一株あたり62ドル(約6300円)という。この価格をもとに計算した場合、アリババの内部取引総額は1818億ドル(約18兆5036億円)に達し、同社はGoogleに続く世界で2番目のIT企業となる。6日取引終了時点でのGoogleの時価総額は約3585億ドル(約36兆4559億円)、アマゾンは約1368億ドル(約13兆9112億円)、Facebookは約1502億ドル(約15兆2738億円)。百度の時価総額は約552億ドル(約5兆6133億円)、香港株式市場に上場したテンセントは約1150億ドル(約11兆6944億円)。

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