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アリババが高徳地図を買収、地図を巡る競争が激化

 2014年02月12日08:15
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 旧暦の新年が明けて早々、地図を巡る競争が激化している。アリババ・グループは10日夜、約11億ドルにより中国携帯地図最大手の高徳地図を完全子会社化することを発表した。アリババはこれにより、百度地図、テンセント地図、捜狗地図などとの競争を展開することになる。同情報の影響を受け、昨日の北京時間20時までに、高徳の株価が28.48%上昇した。京華時報が伝えた。

 ◆11億ドルで買収

 アリババは10日夜、高徳控股有限公司(NASDAQ:AMAP)に買収提案書を提出した。アリババは米国預託証券の1株当たり21ドルの価格で、高徳の全株式を現金で購入する。今回の買収額は、総額で約11億ドルに達する。

 高徳が米証券取引委員会(SEC)に提出していた年次報告書(Form 20-F)によると、同社の侯軍董事長は2012年12月31日の時点で、16.7%の株式を保有していた。成従武CEOは董事長に次ぐ株主として、11%の株式を保有していた。アリババは高徳への出資後、最大の株主になる。アリババは現在28%の株式を保有しており、今回の買収完了後、高徳はアリババの完全子会社になる。

 高徳は、「当社の役員会は同提案書を受理しており、独立した委員会を設立し、この提案について検討する予定だ」と表明した。

 業界関係者の孫傑氏は、「モバイルネットワークの激しい競争の中、高徳はアリババのEC体制に組み込まれて初めて、地図・ナビゲーションの潜在力を発揮し、同社のネットワーク化へのモデルチェンジを促すことができる」と指摘した。

 ◆地図の未来、O2Oの対決

 高徳の最大のライバルは百度だ。IT業界のアナリストの李忠存氏は、「アリババによる高徳の買収後、高徳と百度の争いは、実力の拮抗するアリババと百度の駆け引きに変わる。今後は各社の資源統合力と収益力が問われることになる」と分析した。

 モバイルネットワークの発展に伴い、SNS、EC、検索機能の融合が進んでいる。地図・ナビゲーションはモバイルの特性を持っており、現地の生活・サービスと結びつき、大きな想像の空間を持つO2O(オンラインとオフラインの連携)市場を担っている。地図・ナビゲーションはもはや単純な道案内のツールではなく、現地の生活情報に関する総合的なサービスの場に進化している。地図の対決は将来的に、O2Oモデルの対決になる。(編集YF)

 「人民網日本語版」2014年2月11日

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