オンライン決済システムを提供する「中国銀聯」の国際化業務を担う子会社「銀聯国際」と、オーストラリアの銀行機関「Cuscal」がこのほど明らかにしたところによると、Cuscalとオーストラリアの市中銀行「ナショナル・オーストラリア銀行」がオーストラリアで運営するRediATMの表示がある現金自動預け払い機(ATM)2500台で銀聯カードが利用できるようになった。同国での銀聯カード利用がさらに便利になる。人民日報海外版が報じた。
近年、オーストラリアを訪れる中国人観光客の数は増加の一途をたどっており、便利な支払いシステムの需要も高まっている。そんな中、中国とオーストラリアの交流、提携をさらにサポートするため、銀聯国際は現地の金融機関と提携を実施し、現地でのカード利用の便利化を進めている。今回、Cuscalとの提携が実現したことで、現地のRediATMの表示があるATMの3分の2以上で銀聯カードが使えるようになった。旅行者や留学生、在住者、ビジネス関係者にとっては、便利なサービスとなる。
銀聯国際は、今後2年の間に、オーストラリアのATMやPOS端末の約90%で銀聯カードが利用できるようにし、一層便利なサービスを提供したい考えだ。今回の提携合意が発表されたのは、オーストラリア政府が中国で主催する、経済貿易を推進する大型イベント「Australia Week in China」(8-11日)の開催期間中にあたる。現在、両国の経済貿易や国民の行き来が日々活発化し、両国の金融サービスの面での提携促進につながっている。
銀聯国際は現在、世界の140の国や地域の300以上の機構と提携しているほか、30以上の国や地域で「銀聯カード」を発行している。一方、Cuscalは、銀行や消費者金融機構、航空会社、政府機構などを含む世界の150以上の機構に、オーストラリアの金融システムとの連結や支払い関連サービスを提供している。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年4月16日