「金の延べ棒」自販機、北京にお目見え
機械に「銀行カード」を挿入すると、実物の「金の延べ棒」が出てくる--。ゴールド・プラチナ製品が購入できる自動販売機がこのほど、北京市内の華夏銀行ATMコーナーに登場した。北京市民は今後、同行の金融街・方荘・中関村3支店に設置された新型ATMで、貴金属の購入が可能となる。北京晩報が伝えた。
記者は8日、華夏銀行方荘支店の新型ATMを取材した。この機械は、見た目は地下鉄駅構内に設置されている自動券売機に似ているが、機械全体が黄色をしている。タッチパネルのサイズは19インチもあり、画面操作は非常にやりやすく、パネルの感触も良い。
この機械で「パンダ銀貨」を買ってみた。画面上にある「ゴールド購入」のアイコンをタッチすると、製品一覧の画面に変わる。「額面10元、重さ1オンスの2013年版パンダ銀貨」を選び、「注文する」をタッチすると、「購入総額268元(約4400円)」の注文確認画面に変わる。その後、第2世代身分証で身分認証が行われ、次に決済カードを挿入する。今回使用したのは工商銀行のカード」だが、あらゆる銀聯マーク付きデビットカードやキャッシュカードが利用できる。ただし、クレジットカードには対応していない。購入数量と支払金額を再確認し、「注文を確定する」をタッチし、決済用カードのパスワードを入力すれば、支払手続は完了だ。この時点で、画面上に「商品準備中」と表示され、機械は「ブンブン」と音を立てて商品を用意し始めた。約2分後、商品取出口に小さな鉄板がゆっくりと上がって来て、透明な箱に入ったパンダ銀貨が出て来た。品物を取り出した後、「領収書を印刷する」を選ぶと、「ゴールド自動販売機取引明細」が発行される。購入に要した時間はわずか6-7分だった。
現在、この自販機で販売されているのは、2013年金銀記念硬貨セットや銀貨など。商品のうち最低価格は、1オンスパンダ銀貨の268元、最高価格は2011年度版パンダ金貨セットの2万3800元(約38万7千円)。自販機を製造した普華金業投資有限公司の担当者は、「機械一台につき最大24種類の商品をセットすることができる。商品価格は全て店頭価格と同一で、手数料は徴収しない。今後、割引価格が設定される見通しだ」と語った。華夏銀行北京支店の担当者によると、試行販売の売れ行きが順調ならば、自販機の増設を検討するという。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年9月9日