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BIS調査 外国為替取引高で人民元が世界9位に

 スイス・バーゼルに本部を置く国際決済銀行(BIS)が5日発表した各国の外国為替市場取引高の調査結果によると、世界の外国為替市場取引高は過去3年で大幅に増加した。通貨別に見ると、世界の外為市場に占める人民元のシェアは2.2%で9位となり、初めてトップ10入りを果たした。中国は現在、人民元の国際化を積極的に推し進めており、世界の外国為替市場における役割も急速に大きくなりつつある。人民日報が伝えた。

 国際決済銀行の報告書によると、今年4月の世界の為替取引高は1日平均5兆3千億ドルで、2010年4月の前回調査時から約30%増となった。うち、人民元の取引高は2010年4月の340億ドルから1200億ドルに増加、全体に占める割合が2.2%に達し、通貨別の順位は2010年4月の17位から9位に浮上した。

 ウォールストリート・ジャーナル誌は、「人民元はこのほど初めて、取引の最も活発な10通貨の仲間入りを果たした。中国という世界第二の経済体の台頭がここからも伺える。これは、世界経済における人民元の地位が急速に高まりつつあることを示している。中国の金融自由化が進むに伴い、人民元の影響力はまだ大幅に高まる余地がある」と指摘した。

 国際決済銀行の報告書によると、通貨別の取引シェアのランキングは上から順に、米ドル、ユーロ、日本円、英ポンド、豪ドル、スイスフラン、カナダドル、メキシコペソ、中国人民元、ニュージーランドドル。香港ドルは13位につけた。米ドルは依然として主導的な地位を占めており、全取引に占める割合は87%に達した。一方で、欧州債務危機と欧州経済低迷などの影響を受け、ユーロの取引高が占める割合は2010年4月の39%から33%に下がった。以下、日本円は23%、英ポンドは11.8%、豪ドルは8.6%だった。

 取引の場所別に見ると、世界の外国為替市場取引は主に英国(41%)・米国(19%)・シンガポール(5.7%)・日本(5.6%)・香港(4.1%)などの国際金融センターに集中している。

 国際決済銀行は世界53カ国・地域の中央銀行および約1300の金融機関を対象に、3年ごとに同調査を実施している。(編集SN)

 「人民網日本語版」2013年9月7日

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