オーストラリアで粉ミルクを買い占める中国人
米紙ニューヨーク・タイムズのウェブサイトは7日、「中国人が乳児用粉ミルクを買いだめしているため、オーストラリアでは品薄状態になっている」とする記事を掲載した。「環球時報」が報じた。
以下は同記事の主な内容。
オーストラリアで最も一般的な粉ミルクブランドの販売量が今、激増しており、世界中の先進国が首をかしげている。乳児用品の売り場は空っぽになり、購入できる量を制限する現地の大型ショッピングセンターもある。ただ、販売量の急増は現地の乳児が増加していることが原因ではない。その“真犯人”は、中国産国内の食品の安全性を懸念し、大量に買いだめして帰る中国人観光客だ。
この現象から、質の高い商品を求めはるか遠くの市場にまで足を運んでいる中国人の姿が浮かび上がってくる。その旺盛な消費意欲は現地の食品供給を脅かすほどだ。
昨年、オーストラリアを訪れた中国人観光客は過去最多を記録した。現地のビジネスマンによると、中国人観光客が帰国前に大量の粉ミルクを買い占める現象は今に始まったことではなく、「5年は続いている」という。シドニーのあるショップの店主によると、「中国のパイロットや飛行機乗務員らは中国国内の親戚や家族にケース単位で粉ミルクを買って帰る。彼らは制服を着たままの姿で粉ミルクをショッピングカートに入れ、そのまま空港に向かう」。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年1月9日