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シンガポール紙「中国人観光客は日本に戻って来るか?」 (3)

 先に取り上げた訪日中国人観光客誘致を提案する投稿文では、「中国人留学生は、反日ムードを抑える役割を果たすことができる」と指摘されていた。日本の新聞に一時氾濫していた「反日」という言葉について、ある在日中国人留学生が昨年10月、異なる見方を示した。この人は、朝日新聞の読者投稿欄「声」で、「中国には、『在英留学生は英国を愛し、在米留学生は米国を愛し、在日留学生は日本に敵対意識を持つ』という流行り言葉がある」と紹介した。

 中国人が日本に留学して「反日」派になるとすれば、それは、アジア諸国に対する日本の態度、マスメディアの報道、若年世代に対する近現代史教育の不十分さ、などが原因だ。この留学生は、「在日留学生が日本に敵対意識を持つ」関係が好転することを望んでいる。人情・理論いずれの点から見ても、在日中国人留学生で、日本に中国人観光客が戻って来ることを望まない人などいない。彼ら自身も、日本に馴染んで日本での生活を大いに楽しみたい。日本留学の目的は、決して「反日」ではなく、「親日」そして「知日」にある。

 日本に中国人観光客が戻ってくるかどうか。在日留学生の役割・効果は、その根本的要因ではない。歴史に対峙する日本の態度が誠心誠意によるものかどうかが決め手となる。映画のタイトル「非誠勿擾」と同じように。(編集KM)
 「人民網日本語版」2013年2月4日

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