高すぎる中国の輸入車 最大の原因は関税にあらず
海外で5万ドル(約500万円)もしない自動車が、中国では100万元(約1600万円)以上で売られている。自動車の輸入後の価格は海外の価格を大幅に上回っており、関税が批判の的になっている。しかしながら、事実は本当にその通りなのだろうか。関税と消費税は、誰の身代わりになっているのだろうか。BMWやアウディなどのメーカーは口を固く閉ざしているが、記者はその価格の裏に隠された秘密を調査した。輸入車はなぜこれほど高額なのだろうか。人民網が伝えた。
◆税金は5分の1のみ
中国国内の輸入車価格は、利益を除くと主に5つの部分によって形成されている。これはつまり、CIF価格、関税、消費税、増値税、ディーラーの経費(車の輸送費、商品の検査費用、港湾での保管費、許可証取得にかかる費用、ディーラーの利益など)のことだ。
分かりやすく言えば、1車当たりのコスト=CIF価格+税金+ディーラーの経費(全体に占める比率は低い)となる。
中国の自動車貿易の輸入関税は25%に設定されており、このほかにモデルや排気量に応じた消費税・増値税が徴収されている。
BMWのX5 xDrive 35iを例とすると、その海外市場での販売価格は約4万7500ドルで、1ドル=6.13元として計算するならば、約29万1175元になる。
CIF価格(外国メーカーが設定した自動車価格+海外からの輸送費+輸送中の保険料など)を33万元と仮定するならば、自動車は港湾に到着した際に25%の関税、12%の消費税(3.0Tモデル)、17%の増値税を支払わなければならない。