中国車の輸出が鈍化 海外工場建設が加速
中国自動車工業協会がまとめた自動車完成車メーカーの輸出データ統計によると、今年5月の輸出台数は8万6400台で前月比3.4%減少し、前年同期比16.1%減少した。同協会の董揚秘書長(事務局長)によると、自動車輸出が減少した原因は今はまだよくわからないが、中国自動車輸出市場は不安定な状態が続いており、特に一部の市場で現地の保護貿易主義によるダメージを受けているという。新民網が伝えた。
保護貿易のリスクをさけるため、北京汽車、第一汽車、吉利汽車、華晨汽車、奇瑞汽車、長城汽車などの国内ブランド車メーカーは海外での工場建設の歩みを加速させており、中国国内からの輸出台数をそれぞれに減らしている。これらのメーカーにとって、自動車産業全体の水準と国際競争力を高め、持続可能な発展を実現することが、海外市場の開拓における必然の選択だ。国務院の姚景源参事によると、自動車産業の特徴は関連産業が多く、産業チェーンが長く、経済成長全体への牽引力が強いということにあり、メーカーの海外進出戦略は中国の社会により多くの雇用機会をもたらすだけでなく、中国の経済発展を一層牽引することにもつながるという。
姚参事は次のように話す。中国自動車工業の海外進出は、自動車工業自身の発展や関連産業の牽引に大きな意義をもつことになる。周知のように、自動車工業は150あまりの関連産業を牽引しており、海外進出を含む自動車工業の発展は100を超える産業に対して重大な牽引作用を及ぼすことになる。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年6月26日