北京、一般向けの天然ガス自動車の普及目指す
北京市のガス供給事業を管轄する北京市燃気集団の関係者は20日、石油化学生産販売大手・中国石油化工(Sinopec)との提携意向書に調印したことを明らかにした。Sinopecのガソリンスタンドのうち、条件を満たすスタンドに、自動車用の天然ガス補給設備も設置するという。さらに、来年より、同市は一般向けの天然ガス自動車の普及に力を入れるという。京華時報が報じた。
同社は同日、「今年の年末までに、天然ガスタクシーを3000台増車する計画。そして、市全体で、各種天然自動車を1万台普及させる業務を完遂させるほか、同市の天然ガスを利用したタクシーや公共バス、自動車学校の車などの増加に合わせ、天然ガス補給スタンドを70-100カ所建設し、システム化された天然ガスネットワークを段階的に構築する」と、計画を明かした。
同社の関連の責任者によると、現在、傘下の会社がSinopecとの提携意向書に調印し、今後は、Sinopecのガソリンスタンドのうち、天然ガスのパイプラインが通っているすべてのスタンドに、天然ガス補給設備を設置する。そうなると、ドライバーはガソリン補給と同時に、天然ガスの補給もでき、利便性が向上する。実現すれば、天然ガス自動車普及に拍車をかけることができる。
一方、同責任者によると、北京市は来年より、一般市民向けの天然ガス自動車や天然ガス貨物自動車などの普及にも力を入れるほか、一部の大型自動車学校の車もすべて天然ガス自動車に変える計画という。そして、2017年まで、毎年3万台以上の規模で天然ガス自動車を普及させたい考えだ。ちなみに、天然ガス自動車は、ガスとガソリンの切り替えを随時行うことができるため、ガス補給スタンドがない場所に行ったとしても心配はいらない。
同責任者は、「事故が発生した場合、ガスは漏れると空気中に散らばるため、ガソリン車よりも天然ガス自動車のほうが安全」と指摘している。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年6月21日