「中国式年越し」親戚からの質問攻撃攻略法 (4)
■攻略法3
こんな人に:結婚の許しを得るため、彼女の両親に会いに行く人
手段:モノより心を重視し、相手の母親の心をキャッチ
注意点:相手の母親が賢すぎる場合は控えること
趙さん(27)は、昨年の春節、上海にある彼女の実家で、初めて将来の義父母と年越しをした。趙さんは、江蘇省蘇州市の某国有企業で働いており、給料は悪くない。しかし上海の女性を嫁に迎えることは、大変なことだ。女性の両親それぞれに現金1万元を包む以外に、彼らへの贈り物は何が良いかと趙さんは頭をひねった。
どんな贈り物なら、趙さんのメンツが立ち、同時に「痛い出費」にならなくて済むのか。これは、彼にとって、本当に難しい問題だ。「僕だって大金持ちじゃない」と趙さん。上海に里帰りする前の1カ月間、彼女に頻繁に電話をかけ、彼女の両親の好みを聴き出した。彼女からの返事を聞き、落ち着いてその答えを分析した。その結果、趙さんは2人に、美しく包装された紫砂の茶道具と景泰藍の花瓶を贈ることにした。また、上海に行く前に、ロウバイ(中国原産の落葉低木)を2株買った。
新年早々、将来の娘婿から精巧で美しい贈り物をもらい、我が娘に対して本当に優しい言葉遣いをする彼の様子を見た両親は、彼をしきりに褒めた。趙さんによると、これらの贈り物は、実は全部で2千元(約2万9千円)もしなかったという。「茶道具は、自分で宜興まで買いに行き、花瓶は友達に頼んで代理購入してもらった。これらの贈り物の良い点は、どちらも普通の人が値踏みするのが難しいことだ。10万元(約145万円)と値踏みする人もいれば、せいぜい500元(約7300円)と言う人もいる」と彼は打ち明けた。
「彼女のお母さんの心を射止めるためのツボは、贈り物そのものではない。誠実な態度で、身勝手を慎み、いつも正直であることが、一番大切なことだ。お義母さんの眼の前で、彼女に対して誠実に接し、自分の長所を見てもらうことは、言葉と行動による一種の芸術表現といえるだろう」と趙さんは続けた。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年1月25日