事業拡大に貢献するバイリンガル

　海外華人子女教育はずっと関心を集めてきた問題だ。多くの両親は、自分の子どもに中国人の顔つきが備わり、さらに中国人の頭脳を持ち、中国人の文化と思想が理解できるよう願っている。そして、「中国心」を養い、「中国魂」を心に刻み、中華文化を海外に根ざし、代々伝えてゆくことを望んでいる。これらすべては中国語学習が肝要だ。人民日報海外版が伝えた。

　■バイリンガル教育が人気

　現在、5千万人の華僑・華人が世界170カ国・地域に暮らしている。世界における中国人学校は約2万校、数百万人の児童・生徒・学生が中国語による教育を受けている。海外で中国語で教育する教師は数十万人におよぶ。

　在日華人女性・閻さんは、「子どもが現地社会に溶け込むとともに、中国語を学び、中華民族の精神と道徳を継承し、中国と海外の両方の文化に精通、多元的文化を包容するグローバル人材に成長してほしい」と願う。

　海外華人の中国語学習、中華文化伝承の需要に応えるべく、海外華僑・華人は奮闘を重ね、多様な中国人学校を創設、中国語学習の要といえる役割を果たしてきた。そのうち、東南アジア諸国に住む華人は非常に多く、1世紀以上の中国語教育の伝統がある。とりわけマレーシアなど各国の華人コミュニティーでは、中国語小学校、中学・高校、果ては大学まで完備されている。シンガポールでは、各学校は早くからバイリンガル教育を始めており、多くの華人保護者が関心を寄せている。