四川地震、海外の華人団体が次々に慰問・哀悼
四川省雅安市蘆山県で20日午前8時2分(日本時間同9時2分)、マグニチュード(M)7.0の地震が発生し、188人が死亡、150万人以上(22日午前8時の時点)が被災したのを受け、世界中の華僑・華人、留学生、中国系機構のスタッフなどが、慰問や哀悼を表明するほか、支援物資や寄付金などを送る活動を実施している。人民日報が報じた。
1976年に24万人以上の死者を出す大地震が発生した河北省唐山市で生まれた張さんは現在ドイツに住む。そんな張さんは、「私の一家も唐山大地震の被災者。四川の被災者も困難を乗り越え、復興できると信じている」と語った。
一方、米ワシントンの大学などを卒業した人からなる聯合会の夏会長は四川省出身。夏会長は「故郷で発生した地震の被害状況に注目している。我々は現在、ほかの華人団体と共同で、四川の同胞を支援する活動を実施することを積極的に検討している」と述べた。
華僑2千人以上が所属するフランス潮州会館の呉会長は、「中国政府の4指揮の下、各級官僚や解放軍、武装警察兵などが被災者と一致団結して、共に奮闘し、難関を突破すること、そして震災に打ち勝って復興できると信じている」とコメントした。
そのほか、スペインのプロサッカーリーグ「リーガ・エスパニョーラ」のFCバルセロナ対レバンテUD戦では、試合前に選手とサポーター約7万人が四川地震の犠牲者と、米ボストン・マラソンでの爆破テロで犠牲となった人々へ、1分間の黙祷を捧げた。中国問題を研究する同国のある学者は、「黙祷を実施したのは、中国人、特に地震の被災者を見舞うスペイン国民の気持ちの表れ」と指摘した。
スウェーデンの華人聯合会の王吉生・会長は20日、「当会は被災状況や政府の救援活動にこれからも注目し、事態の進展に基づいて、できる限りの行動を起こすことで、祖国の国民が、自然災害によってもたらされた巨大な損失を克服できるよう支援したい」との考えを示した。
ロシア中国総商会も電話で慰問の意を表明し、「最新の被災状況に引き続き注目し、実際の行動で、被災者がこの難関を乗り切れるよう、できる限り助けをしたい」とした。
韓国の全韓中国学人学者聯誼会の魏世傑・会長は、「当会は現在、被災者に対する慰問状を準備しており、寄付活動を起こすことを検討している」とした。また、ベルギーのヘント学生聯合会の左主席も、「当会は被災地の幸福を祈る、署名活動を実施している」とした。
米国福建省同郷会やニューヨーク華人社団聯席会、香港旅美(米)華人総商会など、米国の華僑・華人組織も、被災地へ支援物資や寄付金を送る活動を行っている。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年4月23日