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調査結果:専制的な親に育てられた男の子は「女々しい」

 任智康先生は、浙江省杭州市の採荷三小学校で教鞭をとる男性教師だ。他の女性教師が教師の話を素直にきく児童を好む傾向にあるのとは異なり、任先生はいまどきの小学生について、「どうして男の子は男の子らしくないのか。何をするにつけても男っぽさのかけらもない。話し方は極めて女の子っぽく、勇気を出して話そうとしない、思い切った行動に出ない、独立性に乏しい」と感じている。また、男の子が「女の子が僕をいじめる」と教師に訴えに来ることが頻繁にある。授業中に発言することや、教師に質問するケースも少ないという。銭江晩報が報じた。

 任先生は、2年の歳月をかけて特別な調査を実施した。調査対象となったのは、杭州市内の小学校4校に通う中・高学年の男子児童35人。彼らはいずれも、やや弱弱しく人が良いという性格上の特徴を備えている。調査の結果、男の子が軟弱な性格であることと、家庭の雰囲気との間には、非常に深い関係があることが分かった。和気あいあいとした温かな家庭環境で育った子供は、明朗活発、親切、素直といった性格を備えている。一方、雰囲気の良い時と悪い時との差が激しく極めて不安定で、両親や他の家族との間で喧嘩が絶えない家庭の場合、子供は冷淡・偏屈・卑屈な性格になるケースが多い。特に、子供を溺愛する親や、専制的な親に育てられた男の子で、男らしい子はほぼ皆無だ。

○男の子の軟弱な性格と専制的な親、高い相関関係

 任先生は杭州市内の小学校4校に通う、やや軟弱で人の良い性格を持つ中・高学年の男子児童35人を対象に調査を行った。調査の対象となる男子は各クラス担任が選んだ。

 任先生は調査を進めるうちに、調査対象児童の67%において、「臆病・卑屈・依存的・内気」といった性向がかなり高い事実を突き止めた。

 また調査の結果、男の子の「臆病・卑屈・依存的・内気」などの性格と、家庭の雰囲気との間には、かなり深い関係があることが明らかになった。軟弱な性格の男の子の親は、「溺愛型(50%)」が多く、「専制型(33%)」がこれに続いた。溺愛型の親に育てられた男の子の性格上の特徴としては、「卑屈(33%)」「依存的(86%)」「内気(67%)」が多かった。また、専制型の親の場合は、「内気(90%)」と「依存的(70%)」が目立った。

 アンケート調査において、「軟弱な性格」に絡む具体的な問題として、「自分を表現する勇気がない」「優柔不断で何事も決められない」「自信がない」などが挙げられた。また、溺愛型の親に育てられた男の子には、「独立意識と自己判断力に欠ける」「何事をするにも思い切ってできない」などの特徴が見られた。専制型な親は、子供に対してあまりにも厳しい態度で接し、かなり横暴な管理教育を行うケースが多いことから、成長するにつれて子供の口数が少なくなり、周囲の人々との付き合いが苦手になり、気が小さく臆病な性格に育つ傾向にある。

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