2013年、中国映画市場は驚くべき好成績をあげた。昨年一年間の映画興収が計200億元(約3464億円)を突破したのだ。映画産業の改革に続き、再び重要な飛躍を遂げたことになる。中国映画のシェアは全体の58.65%を超え、中国は世界において本国の映画がハリウッド映画に対抗し得る数少ない国家のひとつに成長した。これも、現実的なテーマを題材とする一連の小・中規模製作の映画の台頭により、ハリウッド大作への逆襲を実現できるようになったからだ。
このような嬉しいニュースの背後には、中国映画界が長い時間をかけて発展し、努力を積み重ねてきたことがある。映画の質は大きく向上し、産業構造の調整は進み、作品構造は合理化に向かい、生産能力過剰問題は解決し、産業化レベルは絶え間なく向上を果たした。中国映画産業はアップグレードに向け、この1年でかつて無いほどの力強い勢いを見せた。人民日報が伝えた。
■新しい題材、バラエティあふれる映画ジャンルによって伝えられたプラスのエネルギー
成長の主な原動力となった国産映画
中国映画市場の2013年の成績は、映画界を驚嘆させた。中国映画市場はこの一年で驚くべき成績をあげ、ほぼハリウッドに対抗できるほどにまで成長した。
これは、映画の興収が前年比27・51%という高い成長率を保持しているだけでなく、国産映画のシェアが市場全体の58.68%を占めたことにも現れている。このほか、今年、約47億元(約814億)もの興収増を記録する中で、国産映画の興収がそのうち約96%に達し、国産映画が中国映画市場成長の最大の原動力となった。国産映画がすでに市場を左右する決定的な要素となっている点を重視する業界関係者は少なくない。
映画産業化の改革が2003年に始動されて以来、中国映画市場の規模は長年ずっと30%前後の成長率を保持してきた。2013年の初め、中国は米国に次ぐ世界第2位の映画市場に躍り出た。市場の基数は拡大を続けたが、依然として全体の成長率が緩まっていないことから、中国映画産業と市場はすでに堅実で力強い内在的な原動力を備えていることが見て取れる。
この堅実で力強い内在的な原動力は、中国市場における国産映画の競争力が不断に強化されていることから生まれている。2013年の年間映画製作本数は638本で、2012年と比較して107本減少したが、1億元(約17億3200万円)の興収を超えた国産映画は33本で、昨年より12本も増加した。これと同時に、2013年は「アイアンマン3」や「パシフィック・リム」、「ゼロ・グラビティ」などのハリウッド映画が世界中でブームを巻き起こすなど海外映画の勢いがあったにもかかわらず、中国市場では興収ランキングトップ10の作品中、7本が国産映画だった。