交通銀行金融研究センターがこのほど発表した「交銀集団2014年マクロ経済金融展望シリーズ研究報告」によると、2013年は上場銀行の利益増加率が11.9%に低下した。14年は金融改革がさらに深化し、中国の銀行業界はより多くの課題に直面することになり、業界全体の利益の伸びが徐々に経済体の平均水準に近づくことが予想される。また銀行の資産の質は変動しつつ基本的に安定に向かい、流動性不足の状態は根本的な改善が難しく、利益水準は全体として13年より上昇する見込みという。人民日報が伝えた。
同行の連平チーフエコノミストによると、中国の経済運営は14年も、外部環境の変化、構造的なアンバランス、過剰な生産能力への対策、潜在的な成長率の鈍化という4方面の不確定性に直面する可能性がある。経済運営とマクロ調整では次の4つの関係を適切に処理することが必要で、これはマクロ調整が直面する4つの課題でもある。
(1)地方政府の債務リスクのコントロール、過剰な生産能力への対策、不動産の調整コントロールといった中長期的な要求と、経済成長を合理的な範囲で運営するという短期的な要求との間の関係
(2)経済のレバレッジ外し、系統的リスクのコントロールといった長期的な要求と、市場の流動性を合理的で適度なレベルに維持するという短期的な要求との間の関係
(3)積極的な財政政策と「三公消費」(公務海外出張、公用車、公務接待)の厳格な管理との間の関係
(4)行き過ぎた資金調達需要を抑制し、レバレッジ率の継続的上昇を回避するために実施する通貨引き締め政策と、資本の流入と人民元上昇圧力を緩和するための開放的な国際収支政策との間の関係
(編集KS)
「人民網日本語版」2014年1月9日