中国社会科学院が9日発表した「世界環境競争力緑書」によると、2012年世界環境競争力の1−3位はスイス、ドイツ、ノルウェーとなり、中国は87位となった。中国新聞網が伝えた。
中国のシンクタンクが初めて世界環境競争力を評価しまとめた同報告書は、世界各国の環境発展の実情に基づき、世界環境競争力評価指標システムを構築し、世界の133の国と地域を評価対象とした。
同報告書によると、2012年の世界環境競争力の1−10位は上から順に、スイス、ドイツ、ノルウェー、ニュージーランド、ブラジル、日本、コスタリカ、オーストリア、イギリス、フランスの順となった。ワースト10は、クウェート、イエメン、リビア、ウズベキスタン、カザフスタン、モーリタニア、マリ、イラク、レソト、ニジェールとなった。
先進国と開発途上国は長期的に、経済・社会の発展の基礎、環境保護への投資、環境の効果的な改善、環境技術水準などの各方面で大きな差があったが、今回の研究結果によりこれが明らかに示された。
データによると、2012年の世界環境競争力の上位10カ国のうち、先進国が8つの席を占めた。上位30の国と地域のうち、17カ国が先進国であった。環境競争力が低かったのは、基本的に開発途上国となった。
2012年の世界環境競争力のうち最高点は58.7点、最低点は32.3点、平均点は49.6点となった。これは世界各国の全体的な環境競争力水準をさらに高める必要があり、60点を超えた国がなかったことを意味する。
1位になったスイスと比べ、中国の環境競争力は48点と大きく差をつけられ、かつ世界の平均点を下回った。
その他の5項目でも、中国の得点と順位は後ろ寄りだった。そのうち資源環境競争力は14.8点で89位、生態環境競争力は36.1点で124位、環境容量競争力は65.6点で87位、環境管理競争力は63.6点で6位、環境調和競争力は60.1点で106位となった。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年1月9日