中国社会科学院は8日、「観光緑書(グリーンブック)」を発表した。同書では、観光地の混雑・渋滞に対処するため、法定祝祭日制度のさらなる改善を推進するよう提案されている。提案には、法定祝祭日の増加(2日から6日程度)による、「五一(メーデー)」連休の復活や、「春節(旧正月)」連休の延長などが含まれている。中国新聞網が報じた。
中国社会科学院観光研究センターと社会科学文献出版社の共同主催による「2013-2014年『観光緑書』記者会見」が北京で開催された。
ここ数年、「中国式休暇」に振り回された国民は、不満をどんどん募らせた。「十一(国慶節)」連休は、どうしようもない混雑に対して非難が殺到し、法定祝祭日の日数増加による大型連休の混雑緩和を望む声が絶えず上がっている。
「緑書」の概要は以下の通り。
今年の国慶節連休については、混雑が緩和されるどころか、さらに混雑する可能性が高いと見込まれる。
「転ばぬ先の杖」として、観光地の混雑・渋滞に対処するため、国家の政策決定部門は、法定祝祭日制度のさらなる改善を推し進めるべきだ。法定祝祭日を2日から6日程度増やすことで、「メーデー」連休の復活や「春節」連休の延長を実現させ、国民がより充実した「大型連休」を共に享受し、家族や友人の旅行が実現しやすい環境作りに取り組むよう提案する。
今後数年間、政策決定部門が国民の声により真摯に対応するにつれて、法定祝祭日制度がより改善されることが期待される。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年1月9日