6月以来、中国の多くの地域が猛烈な暑さに襲われており、多くの人が「暑さが尋常ではなく、1年のうちで最も暑い『三伏(初伏・中伏・末伏)』に引けを取らない」といった「悲鳴」を上げている。今月11日から「三伏」が始まるため、こうした暑さはまだまだ続くことになりそうだ。中国天気網が報じた。
「三伏」には、スタンダードバージョンの「30日間」と、ロングバージョンの「40日間」がある。今年はロングバージョンの年となり、7月11日から8月19日までの40日間となる。そして、ロングバージョンとなるのは、2015年から今年で9年連続だ。
中国天気網はこのほど、「全国初伏(11-20日)熱中症指数マップ」を作成した。どの地域で熱中症対策が特に必要かチェックしておこう。
中国天気網の気象分析師・王偉躍氏は、「今年の初伏の期間中、華北平原を始めとする地域で、暑さが一旦収まった後、再び厳しい暑さとなりそうだ。南方エリアの一部の地域では、初伏も広範囲で暑さが厳しく、湿度も高い、サウナの中にいるような天気がしばらく続きそうだ。天津市や河北省、山東省、河南省、新疆維吾爾(ウイグル)自治区、湖北省、湖南省、江西省、浙江省、福建省、広西壮(チワン)族自治区、海南省などの一部の地域では、暑さがマックスになり、熱中症になるリスクが極めて高い酷暑日になりやすい」と予測している。
「全国初伏熱中症指数マップ」を見ると、同期間中、熱中症になりやすい地域は主に華北平原一帯、江南・華南エリア一帯、新疆維吾爾自治区などに集中している。
一方、黒竜江省や吉林省、遼寧省、甘粛省、青海省、西蔵(チベット)自治区、貴州省、雲南省の大部分の最高気温は32度以下で、熱中症のリスクも低く、多くの人が羨む比較的過ごしやすい天気となりそうだ。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年7月11日