日本の野村グループのグローバルマクロ研究主管とグローバル市場研究部の連席主管を務めるRob Subbaraman氏は6月30日に行われたオンラインのメディア懇談会で、「中国経済の成長率は鈍化したが、経済の規模が非常に大きいことから、中国はこれからも世界経済に力強い原動力を提供し続けるだろう」と述べた。新華社が伝えた。
Subbaraman氏は、「どのエコノミーにとっても、長年にわたる高度成長の後、成長率が鈍化するのは当たり前の現象だ。経済が発達すればするほど、成長率はそれに相応して低下するのだ。日本、韓国、シンガポールなどはどこもこうしたプロセスをたどった」と述べた。
Subbaraman氏は今後数年間の中国経済の発展が内包するチャンスについて、「ここ数年、中国は電池、太陽光パネル、電気自動車などの新エネルギー分野で急速に発展した。今後はこうした分野で引き続き進展を遂げれば、中国の科学技術の発展が世界の幸福増進にプラスになることが期待される。またアジアの他の地域にとっても、中国はますます重要な投資元国になるだろう」と予想した。
またSubbaraman氏は、「将来はグローバル金融システムの中で、人民元がますます重要な役割を果たしている。現在、多くの国が多様化した国際通貨システムの構築を探求しており、中国は今や世界2位のエコノミーで、今後は貿易分野でも投資分野でも、人民元がますます多く使用されるようになることは間違いないだろう」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2023年7月3日