中国国家航天局の張克倹局長はパリで8日、欧州宇宙機関(ESA)のアッシュバッハ長官、フランス国立宇宙研究センター(CNES)のバティスト総裁と会談し、「嫦娥6号月探査ミッションにおける月面マイナスイオン検出器の搭載に関する中国国家航天局と欧州宇宙機関の了解覚書」「嫦娥6号月サンプル採取ミッションにおける科学協力の展開に関する中国国家航天局とフランス国立宇宙研究センターの了解覚書」に署名した。
中国側の嫦娥6号ミッションに搭載される欧州側が開発した月面マイナスイオン検出器が月面現位置後方散乱及びスパッタイオン検出を行い、惑星科学の基礎問題の研究を行うことを明確化した。嫦娥6号ミッションで搭載されるフランス側のラドンガス探査ペイロードが、月面のラドンガス及びその崩壊生成物の測定を行い、月ガス輸送モデルを最適化し、月の土壌の物理的性質の認識をさらに深めることを明確化した。また中国側はフランス側に、月科学研究サンプル贈呈証書を授与した。(編集YF)
「人民網日本語版」2023年6月14日