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中国では今、料理を注文する際に「ミニサイズ」を選ぶことができるレストランやデリバリープラットフォームが次第に増えている。2022年、あるデリバリープラットフォームでは、「ミニサイズ」の検索回数が1日当たり延べ13万回を超え、飲食店90万軒以上が560万種類以上の「ミニサイズ」の商品を提供し、売上高は2020年に比べて114.5%増加している。
一碗の粥も米も、苦労の賜物。「ミニサイズ」の量は、「並」の半分から3分の1ほどで、価格もそれなりに安い。「ミニサイズ」の提供は、消費者の柔軟に注文したり、適量を食べたりしたいというニーズを満たすことができ、消費者はリーズナブルにより多くの種類の料理を楽しむことができる。また、料理の量が多すぎて、たくさん残してしまうというロスを回避することもできる。さらには、少量の商品をたくさん販売することで、売上を伸ばしているケースもある。あるレストランは「ミニサイズ」の提供を始めたところ、注文数が300%も増加したという。同時に、ライスの「ミニサイズ」が1碗売れるごとに、温室効果ガスの排出を平均92.4グラム減らすことができるという研究もある。省エネ・排ガス減少という面から見ても、「ミニサイズ」の提供は積極的な模索になるというわけだ。
また飲食消費行為を規範化し、グリーンライフという新たな雰囲気づくりを打ち立てるべく、中国国家発展改革委員会がこのほど発表した「飲食浪費を防止・削減するための公告(意見公募)」は、厳格に価格を明示し、宴会での飲食の浪費を減らし、節約する雰囲気づくりを提唱するといった面で、一連の対策を打ち出している。
「ミニサイズ」提供の提唱は、言うなればマナーある消費、低炭素・環境保護、簡素で適度なグリーンライフの提唱となるのだ。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年5月31日