このほど発表された中国の自動車輸出データによると、中国の自動車輸出は第1四半期(1-3月)に日本を追い抜き、しかも4月も引き続き増加傾向を保ったことがわかった。中国の自動車輸出は今年、日本を追い抜き、中国は世界最大の自動車輸出国になる可能性があると予測する海外メディアがある。新華社が伝えた。
中国自動車工業協会がまとめた統計データによると、今年1-3月期の中国自動車メーカーの輸出台数は前年同期比70.6%増の99万4000台で、日本の95万4000台を上回った。最新のデータでは、4月には、輸出は同1.7倍増の37万6000台となり、そのうち電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)などの新エネルギー自動車(NEV)は前月比28.6%増、前年比8.4倍増の10万台に達し、好調な勢いをキープした。
英経済誌「フィナンシャル・タイムズ」の最近の報道によると、中国のEVメーカーは中国の国内市場で主導的な地位にあると同時に、大挙して海外で事業を拡大している。中国の自動車輸出は2022年にドイツを抜き、今年は日本を抜き、中国は世界最大の自動車輸出国になる見込みだという。
米対外政策シンクタンクの外交問題評議会(CFR)のブラッド・セッツァー・シニアフェローはツイッターでこの状況に対し、「ここに見られる発展ペースは信じられないほど速い」とコメントした。
米CBSの最近の報道では、中国の自動車輸出は過去2年間だけで50%以上増加し、中国は今や日本、ドイツ、米国と並び世界の自動車輸出のトップグループの仲間入りをしたという。
業界の専門家とアナリストは、「中国はスタートが早かったことから、自動車の電動化でトップを走り、スマートコネクトやスマートドライブアシストなどの面では、一部の中国ブランドが世界でも相当な競争力を備えるようになっている。中国のEVブランドは業界全体の変革を推進して、海外メーカーを大きく引き離した」との見方を示す。
国際エネルギー機関(IEA)がこのほど発表した「世界電気自動車見通し2023」によると、中国は世界のEV販売におけるトップランナーで、昨年は世界のEV販売の60%が中国で行われ、世界で販売されたEVの半数以上が中国にあった。中国市場のポテンシャルが持続的に発揮されるのにともない、新たな消費ニーズが次々に出現しており、世界の自動車メーカーはどこも中国での発展チャンスを逃したくないと考えているという。(編集KS)
「人民網日本語版」2023年5月22日