习专栏

中国、Nature Indexの重要指標である「貢献度」で初の世界一に

人民網日本語版 2023年05月24日09:16

最新の世界研究機関ランキング「Nature Index Annual Tables」によると、中国が2022年のNature Indexの重要指標である「貢献度」(Share)で初めて世界一になった。人民日報が伝えた。

Nature Indexは国際的に有名な科学技術出版社のシュプリンガー・ネイチャーの傘下機関が作成し、そして定期的に発表するものだ。「ネイチャー」や「サイエンス」などの世界の82種の高品質学術誌に基づき、関係機関と国・地域がこれらの学術誌に掲載した論文数の統計を取るデータバンクだ。同データバンクを駆使することで、各機関の論文発表数及びカテゴリーに基づく格付けが可能になる。今回のランキングは2022年1月1日から12月31日までのNature Indexのデータに基づいている。

国・地域ランキングのうち、中国はNature Indexの重要指標である貢献度で1万9373.35で世界一となった。米国は1万7610.47。トップ10には他にもドイツ、英国、日本、フランス、韓国、カナダ、スイス、インドが含まれた。

中国の機関が貢献度ランキングの中で優れた活躍を見せている。ランキングによると、中国の19機関が世界トップ50に入り、うち中国科学院が首位となった。トップ10入りした中国の機関は他にも中国科学院大学、中国科学技術大学、南京大学、北京大学、清華大学があった。

領域別に見ると、化学が中国が最も強い学科の一つで、世界化学科学研究貢献度トップ10機関のうち中国は9機関。地球・環境領域のトップ10機関のうち6機関が中国からとなっている。

Nature Indexは主に論文数と貢献度の2種類の科学研究成果の計算方法を採用。うち論文数は1本の論文の著者が1人か複数でも、すべての著者の所在国・地域か機関に1点加算される。貢献度は分数式の計算方法によりすべての論文著者の貢献度を計算する。1本の論文の合計スコアは1で、すべての著者が論文に対して同等の寄与があるとみなされ、スコアが均等に分配される。複数の機関に所属する著者の場合、貢献度は各機関間で均等に分配される。

2014年11月にNature Indexが初めて発表された後、中国の貢献度が上がり続けている。例えば2022年度ランキングが列挙した20−21年に成長率が最も高かった50機関のうち31機関が中国からとなっている。

このほか、中国が発表する論文の質も近年、持続的に向上している。中国科学技術情報研究所が昨年12月に発表した「2022年中国科学技術論文統計報告書」によると、中国の注目論文が世界に占める割合が持続的に上がっており、世界の注目論文数で初めて首位に立った。高被引用論文数で世界2位をキープし、世界に占める割合が3ポイント近く高まった。高被引用論文数は研究の影響力を測る重要指標で、通常ならば被引用数が多いほど学界から認められていることになる。

専門家によると、Nature Indexは基礎研究の実力を反映する参考指標だ。中国の基礎研究の全体水準が安定的に向上しているが、これは持続的な投資と切り離せない。中国の基礎研究経費はここ10数年で安定的に増加した。22年には12年の3.9倍となる1951億元(1元は約19.6円)にのぼった。基礎研究経費が社会全体の研究開発経費に占める割合は4年連続で6%を上回った。(編集YF)

「人民網日本語版」2023年5月24日

最新ニュース

注目フォトニュース

コメント

| おすすめ写真

ランキング

  • 全部
  • 経済
  • 社会
  • 政治